意外と知らない、粒あん・こしあん・しろあんの違い

日本人が昔から愛してやまない和菓子の味を決めるのは、やっぱり「あんこ」の存在です。和菓子は見た目の繊細さはもちろん、優しい甘さがなんとも癖になります。

そもそもあんことはどんなものなのか、粒あん・こしあん・しろあんの違いについても説明します。

 この記事に書かれている内容は…

和菓子にかかせないあんことは

そもそもあんことは、小豆を煮て砂糖を加え、練ったものをいいます。あんこは「餅や饅頭のなかに入った詰め物」の意味を持っています。

今のあんこは砂糖が入った甘いものになりますが、平安時代に饅頭が日本に渡来した際、砂糖がなかったこともあり塩味のあんこが食べられていました。現在の砂糖入りの甘いあんこが増えたのは、江戸時代に入ってからです。

あんこはその製造方法によっても呼び方が異なります。煮た小豆を裏ごししたり潰さずに、豆本来の形を生かしているものを「粒あん」といいます。豆本来の粒感が楽しめることもあり、和菓子のなかでも食感が好きな人におすすめです。

こしあん」は潰して裏ごしして豆の皮を取り除いたものをいいます。ちょうど中間には皮を取り除かない「つぶしあん」などもあります。

使用する原料によってもあんこの種類はさまざまです。最も主流なのが「小豆あん」になり、小豆や赤インゲンなどを使ったものの総称です。例えば、白インゲンや白ササゲ豆などを原料に製造したものが「白あん」になります。こしあんが一般的になりしっとりとした食感が楽しめます。また、青エンドウを使ったものが「うぐいすあん」です。

粒あんの栄養成分表

粒あんの栄養成分表示100gあたり
エネルギー229.7kCal
たんぱく質5.82
脂質0.63
炭水化物50.91
ナトリウム29.0mg

あんこは美容に嬉しい

あんこは健康寿命を延ばす食べ物としても注目されています。ポリフェノールの量は赤ワインよりも多く、鉄分が豊富です。小豆をあんこにすることでうまれるメラノイジンは、抗酸化物質としても知られており、血管内を大掃除してくれるとても優秀な成分です。

あんこの効果をより効果的にと考えているのであれば、皮がそのまま含まれているつぶあんがおすすめです。タンパク質も豊富なので、現代人が不足しがちな栄養を美味しく摂取できるのがあんこの魅力でもあります。

まとめ

あんこは甘く美味しいのはもちろん、健康にも嬉しい効果が期待できます。

アレンジのしやすさにも定評があるので、さまざまな食材を使ってあんこ本来の美味しさを実感してみてくださいね。

ちなみにあんこは朝食べると脳を活性化してくれる、ビタミンBを豊富に含んでいることからも最適だといわれています。

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